石巻日日新聞

石巻赤十字看護学校 意欲と慈愛胸に旅立ち

石巻日日新聞 2017年3月14日(火)

 石巻赤十字看護専門学校(金田巖校長)の本年度卒業式が10日に開かれた。卒業生たちは3年間で培った看護の心と思い出を抱き、社会へ医療人としての一歩を踏み出した。

 本年度は石巻市内の高校出身者11人を含む85回生36人(女子33人、男子3人)が卒業。多くが石巻赤十字病院で働くほか、4人は助産など専門的な学習のため進学する。

 卒業生たちは日本赤十字社の伝統の救護員制服に身を包み、在校生や保護者らに見守られる中で式に臨んだ。金田学長は一人一人に卒業証書を手渡し、「不確かな社会で、慈愛に裏打ちされ、倫理観にあふれた看護は確かなものの一つ。培った能力と自身の未来の美しさを信じ、羽ばたいてほしい」と激励した。

 在校生代表で2年生の吉田葵さんは「皆さんが目標を見据え努力する姿はとても輝いて見えた。人間性豊かな看護師として道しるべになってくれると確信している」と送辞。卒業生代表の宮川菜津美さんは「いかなるときも真心を持ち謙虚に進んでいく。苦しんでいる人を救いたいという気持ちを結集し、命と尊厳を守るという赤十字精神を実践する」と応えた。

【写真】涙ながらに別れの歌を斉唱する卒業生たち

最終更新:2017年3月14日(火)

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