石巻日日新聞

大型客船迎えて感謝祭 官公庁や企業がPR

海と石巻港に親しむ

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年9月24日(火) 8時35分
一般来場者と乗船客でにぎわった大手ふ頭

 石巻港の役割や重要性を広める第18回港湾感謝祭が21日、大型客船「ぱしふぃっくびいなす」の寄港に合わせて同港大手ふ頭で行われた。ステージイベントや官公庁・近隣企業のPRブースがあり、多くの来場者が地域経済や観光振興と関わりの深い海の玄関を身近にした。

 行政、経済、港湾の各関係団体で構成する実行委員会(実行委員長・亀山紘石巻市長)の主催。初めて客船の歓迎イベントとの同時開催となった。

 日本クルーズ客船(株)=大阪市=が運航する大型客船「ぱしふぃっくびいなす」(定員620人、総トン数2万6594トン)は、ツアー客を乗せて9回目の寄港。はためく大漁旗と女川潮騒太鼓轟会の演奏による出迎えで午後0時半ごろに接岸した。

 石巻高校書道部は、音楽に合わせて特大の紙文字をしたためるパフォーマンスで歓迎。地元向け船内見学会もあり、事前申込みで当選した約80人が優雅な船旅を想像した。

 会場には石巻市など周辺3市2町の物産が並び、企業のPRブースでは特別価格でのボックスティッシュやトイレットペーパーの販売が消費税増税を控えてひと際人気。特設のステージでは、麻薬探知犬の実演や石巻港にちなんだクイズ大会などがあった。

 また、港湾業務艇「ひより」が約1時間おきに運航し、子ども連れの家族らが海上から港や沖の防潮堤を見学。このうち気仙沼市から母親と友人ら4人で参加した米倉想太君(8)は「命を救う海上保安庁に入るのが夢で、毎年来ている。船でしか行けないところに行って測量の体験もしたし、イルカの背びれも見られた」と喜んでいた。

 客船の寄港は今年最後となり、出港を打ち上げ花火とペンライトの光で見送った。 

最終更新:2019年9月24日(火) 8時35分

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