石巻日日新聞

河北署 名振で不明者捜索 震災から8年5カ月

隙間も逃さず目配り

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年8月6日(火) 17時20分
消波ブロックの間を丹念に調べた

 東日本大震災の発生から11日で8年5カ月を迎えるのを前に、河北署は6日、石巻市雄勝の名振漁港周辺で行方不明者の捜索活動を行った。30度を超す真夏日の中、署員は汗をぬぐいながら消波ブロックの間や海岸線などで手がかりを探した。

 同署管内で今も180人の行方が分かっていない。名振漁港の捜索は昨年8月以来1年ぶり。地域住民らの要望を受け、毎年定期的に捜索を行っている。

 この日は署員4人が消波ブロックが積まれている場所で、積み重なった漂着物を手でかき分けながら丹念に調べた。その後、西側の海岸線ではとび口を使って岩場の隙間に入り込んだ漂着物を引き揚げ、不明者の手がかりにつながるか、どうかを確認した。

 同署警備課は「名振漁港周辺は毎年新しい漂着物があり、昨年は震災時に流された自転車も見つけた。不明者につながるものではなかったが、今後も捜索を継続したい」と話していた。

最終更新:2019年8月6日(火) 17時20分

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