“森のキャビア”きょう発売 グリーフケアサポート
間引きシイタケで新商品
石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年7月1日(月) 21時26分一般社団法人グリーフサポート(木村直隆代表)は、間引きされた小さなシイタケを甘酢で煮た「森のキャビア」を開発し、運営するカフェ「パーラー山と田んぼ」=石巻市前谷地=などで1日から販売を開始した。活用されてこなかった材料を石巻市6次化センターの協力で商品化。原料生産から加工販売まで障害者就労継続支援施設で行い、障害者の自立支援につなげる。
原料は農作物栽培や販売を行う「ぎんのほし」=東松島市矢本=が生産。シイタケ栽培の副産物であり、一部は利用者の食事用などとしていたものの、未利用が大量にあった。
木村代表はこれに着目し、障害者就労施設として運営する山と田んぼでの加工を発案。6次化センターの協力で発売にこぎ着けた。
商品はバルサミコ酢で煮たシイタケを醤油で風味付けし、オリーブオイル漬けにした。黒い粒状の見た目から「森のキャビア」と名付けた。シイタケは小さくとも食感と香りが感じられ、酸味や甘みは控えめなためサラダやパスタなどに幅広く使える。価格は税抜き650円で、ぎんのほしでも販売している。
発売を前に6月29日には関係者向けの試食会を同カフェで実施。涌谷町で飲食店を営む市瀬麻衣子さん(46)は「見た目もオシャレで、料理に取り入れやすそう。店でも使ってみたい」と話していた。
「売れるものを作ることが利用者の自立や福祉向上につながる。心と体の健康のための商品を開発する」と語った。
最終更新:2019年7月1日(月) 21時26分
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