石巻日日新聞

松島基地ブルーインパルス 来月から展示飛行再開

航空祭に間に合いそう 同型機不具合で飛行中止

東松島市 社会 石巻日日新聞 2019年6月26日(水) 19時59分

 訓練を見合わせていた航空自衛隊松島基地の曲芸飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行が7月21日に松島町であるイベントで再開される。青森県三沢基地のT4練習機でエンジン異常が見つかったことを受け、同型機のブルーインパルスを所有する松島基地も4月から訓練を中止していた。これで8月25日の松島基地航空祭を含め、石巻地方での展示飛行にも見通しがついた。

 展示飛行と訓練の見合わせは、4月2日に三沢基地で見つかったT4練習機のエンジン異常に伴うもの。T4は松島基地のブルーインパルスが使用している機体であり、他の基地と同様に訓練を一時中止。ブルーインパルスは予定していた全国4会場での展示飛行も中止した。

 防衛省では全国に約200機あるT4の部品交換を進め、安全が確保された機体から順次訓練を再開。松島基地も5月30日にエンジン部品を交換したことで、今月上旬から一部の機体で訓練を始めていた。

 ブルーインパルスは今後、7月21日に松島町で開かれる「日本三景の日記念行事」に参加し、展示飛行を披露する。また8月1日に石巻市である「石巻川開き祭り」、同24日に東松島市で行う「東松島夏まつり」、同25日に松島基地が主催する「航空祭」にも出演の見通しが立った。

 ブルーインパルスの飛行チームは6機編隊だが、整備を終えて安全性が確保できた機体から使用するため、松島基地広報班は「各イベントに参加する機体数は、現段階では未定」としている。

 約3カ月ぶりとなる訓練再開に立地自治体である東松島市の渥美巖市長は「ブルーインパルスはまちの誇りであり、観光面でも大きな呼び物。訓練の再開をうれしく思う」と話していた。

最終更新:2019年6月26日(水) 19時59分

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