石巻日日新聞

支持拡大に奔走の38陣営 有権者数18歳選挙権が底上げ

頼れない知縁 読めない若者層

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 5月15日(火) 20時09分
石巻市有権者数(平成30年5月12日現在)

 任期満了に伴い30議席を争う石巻市議選(20日投開票)は、現職・元職・新人合わせて38人が立候補し、広い市域で連日の遊説を繰り広げている。告示前の12日現在の市内有権者数は12万4788人で、前回選挙の同時期より117人少ない。減少がわずかなのは4年前にいなかった18、19歳の有権者が加わったためだ。20歳以上で比較した場合、約2800人減っている。

 前回選挙と比較すると、有権者は石巻地区(旧石巻市)と河南地区で増加している。とくに河南は現職1人の勇退で立候補が2人だけと少なく、他地区から候補者が入り込む草刈場の様相だ。

 石巻地区のうち東日本大震災の集団移転地として新市街地が形成された蛇田地区が約2万人、渡波地区が約1万6千人。それぞれ旧市内の2割前後を占めており、大票田となっている。被災の大きかった南光町、大街道、釜地区にかけても1万4千人ほどの有権者がいる。

 震災の被災で多くの有権者が転出した地域の候補者は、従来の選挙で重要な地縁を頼れなくなっている現状がある。そのため転居した人をつてに支援を広げるなど必死だ。

 また、方々の知り合いや親戚関係を頼るのも重要な戦略となるが、新人も多い今回はバックグラウンドが見えにくい。現職の陣営幹部は「誰と誰がつながっているか分からない」と困惑し、「候補者本人の努力と支持者の声がけで応援してくれる人を増やすしかない」と腹をくくる。

 一方、今回は補選を除き、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めての市議選。未成年有権者は12日現在で18歳が1425人(男733人、女692人)、19歳は1289人(男672人、女617人)の計2714人いる。地縁による得票の算段がつかないばかりか、若者の投票行動が読めない陣営も。いっそ若者層は諦め、投票率の高い高齢層の票の掘り起こしに力を傾けているところが多い。

 それでも若者の支持拡大を図ろうと、インターネットの活用に力を入れる新人も。功を奏する結果となれば、今後の地方選挙の戦い方が大きく変わるかも知れない。

最終更新:5月15日(火) 20時09分

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