石巻日日新聞

赤井小のいぶき太鼓 心一つに伝統つなぎ25周年

4日 コミセンで発表会 新曲「躍動」も披露

東松島市 教育・文化 石巻日日新聞 2018年3月1日(木) 15時06分
校内発表で「躍動」を初披露する6年生

 東松島市立赤井小学校(伊藤宏校長、児童171人)が取り組む「赤井いぶき太鼓」が今年で創設25周年を迎え、4日に市コミュニティセンターで和太鼓発表会を開く。それに向けて2月26日には校内発表を行い、本番を想定した最後の調整に臨んだ。

 創作和太鼓は同校の創立120周年を記念して平成6年に披露され、翌年には「赤井いぶき太鼓」と命名された。今や同校の伝統芸能として市内外で発表の機会が多く、注目を集めている。

 節目を祝う4日の和太鼓発表会では1―2年生が「豊年太鼓」、3―4年生は「ぶちあわせ太鼓」、5―6年生が「赤井いぶき太鼓」をそれぞれ演奏する。

 また6年生は新曲「躍動」を披露。難度が高い曲だが、創設当時から指導にあたってきた関義徳さん(74)=角田市在住=は「今の6年生(29人)は歴代でもトップクラスの腕前」と高く評価する。

 校内発表は実際の演奏を通じて本番の流れを確認した。感想発表では代表児童が「個人的にはまだ90%。もっと声を出さなければならない」「皆で一体感を作り上げたい」と語り、本番に向けた意気込みも語った。

 新曲は発表会限りでの披露となり、6年生にとってはこれが最後の演奏。校内発表では息の合った演奏に対し、下級生から憧れの眼差しが注がれていた。2日には校内で赤井いぶき太鼓の引き継式を開き、第26代目となる5年生に受け渡す。

 子どもたちの成長を見守り、技術を伝えてきた関さんは「太鼓を通じ、皆の気持ちを合わせることの大切さを伝えている。技術は申し分ない。当日は素晴らしい演奏が聞けそうだ」と目を細めた。

タグ:赤井小学校
最終更新:2019年5月12日(日) 12時00分

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