石巻日日新聞

石巻中で実践的避難訓練 地震・津波・原発事故

変わる状況に冷静対応

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 11月10日(金) 15時27分 配信
地震、津波に続く原発事故の発生想定で屋内退避した生徒。他校の防災主任が見守る

 授業中の地震と津波、さらに原子力発電所事故を想定した避難訓練が8日、石巻市立石巻中学校(志小田美弘校長・生徒279人)で行われた。生徒や教員は刻々と変化する事態や想定外の事案にも冷静に対応。訓練は市立幼稚園、小中高校の学校防災主任約50人に公開され、それぞれに災害対応能力の向上に生かした。

 訓練は東日本大震災と同規模の地震を想定。授業中の教室に訓練の開始を告げる緊急地震速報の音が響き、生徒たちは机の下にもぐった。揺れが収まると教員が手分けして逃げ道を確認し、生徒は担任の後に続いて校庭に避難した。

 避難途中の行方不明者やけが人の発生など実際に起こりうる状況も再現。捜索で建物内にこもっていた生徒が見つかるころ、ラジオから大津波警報が流され、屋外避難していた全員が小走りで4階建て校舎の最上階に駆け上がった。

 訓練はこれに終わらず、次は原発事故の発生が知らされる。生徒は4階で屋内退避を継続し、教員は放射性物質の侵入を防ぐため教室の窓を急いで閉めた。

 避難は「押さない」「走らない」「しゃべらない」「戻らない」の“おはしも”がテーマ。終了後の集いで代表生徒は「しゃべらず避難したのがよかった」「指示を聞いて迅速に行動できた」と話した。志小田校長は「さまざま想定した訓練だが、(震災で生徒が)経験したのはそれを超える災害。風化させず心に刻んでほしい」と講評した。

 石巻中はより実践的な取り組みを行う市の避難訓練モデル校。複数の災害を想定して訓練を行う学校は市内で珍しく、各校の防災主任が研修会の一環として参観した。市教委学校安全推進課は「他校の取り組みは見る機会がないので、参観を意味のあるものをしてほしい」と期待した。

最終更新:11月10日(金) 15時27分

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