石巻日日新聞

夏に観たいあの作品、この一本 だっちゃん選!

映画でいろんな夏を 味わうっちゃ!

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 8月12日(土) 16時42分 配信
「がんばっていきまっしょい」(1998、日本)〔監督〕磯村一路〔出演〕田中麗奈、中島朋子昭和51年の愛媛県松山市。高校に入学した悦子は同級生をかき集め、女子ボート部を立ち上げる。運動部未経験者ばかりの彼女たちが部活に打ち込む日々を爽やかに描く。

 「んだっちゃ!」はもう8月号が出たというのに、7月号巻頭特集の映画紹介がやみつきになって忘れられないだっちゃんが、石巻日日新聞に出張。特別企画として、だっちゃんが選出した夏に観たい映画を紹介します!すべて旧作なので、DVDなどでチェックを♪

【ここがおススメ 楽しみポイント】

 「がんばっていきまっしょい」は傑作青春映画。「去年の合宿思い出すなあ」「トランプ、花火、皆で泳いで」「あんなこと、二度とないんやろか」「このまんまで、おれたらええのに」…。ボート部員が高校最後の合宿でする会話と同様、私たちも彼女たちの青春をずっと観ていたいという思いに駆られる。終わってほしくないと思った、しかしもう過ぎ去ってしまった青春のきらめきがこの作品にはある。孫兵衛船競漕の観戦とともにぜひ。

「バグダッド・カフェ」(1987、西独・米国)〔監督〕パーシー・アドロン 〔出演〕マリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー
「バグダッド・カフェ」(1987、西独・米国)〔監督〕パーシー・アドロン 〔出演〕マリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー

ラスベガス近郊の砂漠に建つうらぶれたカフェ&モーテル。集うのはどこか心のすさんだ人々。ドイツ人旅行者ヤスミンが訪れた日から、彼らの心が少しずつ潤っていく。


 一方、「バグダッド・カフェ」は画面が醸す雰囲気と同じような、けだるい夏の昼下がりにでも観ていただきたい一作。急展開があるわけでもなく、カフェに変化をもたらす主人公をはじめ、登場人物も普通の人間。ただ、だからこそ人に幸せをもたらすのは特別な何かでなく「普通の」ふれあいだ、とわかる。そんな小さくも普遍的なメッセージが、音楽や抒情的な景色とともにじんわりと心に染み渡る。

「バトルシップ」(2012、米国)〔監督〕ピーター・バーグ〔出演〕テイラー・キッチュ、浅野忠信
「バトルシップ」(2012、米国)〔監督〕ピーター・バーグ〔出演〕テイラー・キッチュ、浅野忠信

ハワイ沖合での世界各国の艦隊合同演習中に巨大なエイリアンの母船が出現。そこから発せられたバリアに閉じ込められた日米3隻の艦隊が人類の存亡をかけ戦う。


 最後に、「バトルシップ」は青みがかった画面で舞台も海だが涼しくならず、男たちの姿に熱く燃える作品。暑さでぼんやりしていても、頭を空っぽにして楽しめる。映画の醍醐味の一つである、想像を喚起する表現を欠いているともいえる直接的な映像ばかりだが、それが過剰なエンタメ&サービス精神に満ち溢れており、欠如を補って余りあるのだ。その勢いに乗りつつ、随所の〝ツッコミどころ〟を笑いながらたどり着くクライマックスには比類なきカタルシスが待っている。


ほかにも…(カッコ内は公開年)

瑞々しい夏

「アメリカン・グラフィティ(1973)」「ウォーターボーイズ(2001)」「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995)」「学校の怪談(1997)」「奇跡(2011)」「サマーウォーズ(2009)」「スタンド・バイ・ミー(1986)」「ビッグ・ウェンズデー(1978)」「プールサイド・デイズ(2013)」「2つ目の窓(2014)」「やかまし村の春・夏・秋・冬(1987)」


蒸し暑い日に

「アフリカの女王(1951)」「野火(1959)」「その夜の侍(2012)」「天国と地獄(1963)」「プレデター(1987)」「夜の大捜査線(1967)」


熱き男たち

「エクスペンダブルズ(2010)」「男たちの挽歌(1987)」「ジョーズ(1975)」


太陽のもと荒野を往く

「アラビアのロレンス(1962)」「トレマーズ(1990)」「マッドマックス2(1981)」


胆冷やし涼しく

「異人たちとの夏(1988)」「死霊のはらわた2(1987)」「仄暗い水の底から(2002)」


※2017年7月29日発行紙面より

最終更新:8月12日(土) 16時42分

新着記事