松島自然の家 野外活動フィールド 宮戸に移転 あすオープン
石巻日日新聞 2017年5月31日(水) 東日本大震災の津波で全壊し、東松島市宮戸地区に移転した宮城県松島自然の家のメーン施設となる「野外活動フィールド」が6月1日にオープンする。宮戸島の自然を生かした多彩なプログラムが用意されており、すでに市内外の子ども会や、ボーイスカウト、スポ少などから続々と予約が入っている。子どもたちの健全育成を担う拠点施設の復活は、地域復興の大きな弾みとなりそうだ。
松島自然の家は以前、東松島市野蒜地区にあり、子ども対象の野外活動施設として利用されてきた。しかし震災の津波で施設は全壊。一時は廃止の検討もされたが、地域内外から強い要望があり、再建することになった。
野外活動フィールドは、旧宮戸小の向かい側の県道沿いで敷地面積約3万1千平方メートルに整備。総事業費は約15億円で、国の災害復旧補助金などを活用した。
一度に2団体(各120―160人程度)が利用できるよう、キャンプファイヤー場や野外炊飯棟、テントサイトなどは2カ所整備。またランニングなどが楽しめるクレイ舗装の200メートルトラックや、フットサルコートなど運動設備も整えたほか、コテージ棟もある。
同施設は「宮戸島を遊びつくそう、学びつくそう」をキャッチフレーズに島全体を学習フィールドと捉えたさまざまなプログラムを展開する。大高森登山やいかだ作りなど自然に親しむ体験や、海苔すきや縄文土器作りなどの文化体験、そのほかスポーツや防災などを主軸とした、宮戸ならではの体験ができるようになっている。
狩野秀之所長は「ぜひ多くの子どもたちに施設を利用してほしい。不明な点は気軽にお電話をいただきたい」と広く呼び掛けていた。問合せは同施設(電話90―4323)まで。
また同施設では今後、旧宮戸小敷地内に本館、宿泊棟、体育館、多目的広場などを整備していく。こちらは平成30年度の着工、31年度のオープンを目指している。
【写真】旧宮戸小の向かいに野外活動フィールドが完成。写真は野外炊飯棟
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