石巻日日新聞

らいつ 夢まちフラッグお披露目 旗で見つめる過去と未来

石巻日日新聞 2017年3月15日(水)

 石巻市立町の市子どもセンター「らいつ」で11日、子どもたちの絵を旗にした「夢まちフラッグ」のお披露目式が開かれた。旗は立町大通り商店街の街路灯に設置。同館を拠点に活動する子どもまちづくりクラブメンバーを中心に“過去”と“未来”の石巻を描いている。旗は数カ月掲示する予定。
 同館と同クラブが主催した。子どもたちが地域への愛着を深める機会とするとともに、市民により良い石巻を考えるきっかけにしてほしいと企画した。絵は年明けに一般募集し、過去と未来のそれぞれ24枚ずつを旗として制作した。
 この日は館内で式典が催され、旗の絵を描いた子どもたちが思いなどを発表。その後、街路灯に最後の1枚が設置された。旗は同館から石巻アサッテにかけた立町大通り商店街に掲げられ、東から西に向かって歩くと震災後6年間の石巻が、逆に歩くと子どもたちが思い描いた将来の石巻の姿を見ることができる。
 平成23年3月11日の震災の絵を描いた子どもまちづくりクラブの松下智香さん(石巻高校2年)は「今日3月11日は震災から6年。震災は多くの大切なものを失った日だが、同時に新しいまちづくりのスタートの日でもあった。この旗によって石巻を見てくれる人が増えたらうれしい」と語っていた。
 フラッグは今後1、2カ月程度掲示する予定。その後は石巻川開き祭りなどでも展示し、同館では枚数をさらに増やすことも検討しているという。

【写真】参加者が実際に通りを歩き、それぞれの旗を確かめた

最終更新:2017年3月15日(水)

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