感謝の門松10年目も青々 石巻赤十字病院
石巻日日新聞 2016年12月28日(水) 石巻赤十字病院の正面入り口に26日から、約3メートルもの高さの門松が飾られている。津田史郎さん=石巻市渡波字新沼=が、来院者の多幸を願うとともに、正月気分を感じてもらおうと毎年手作りしており、今年で10年目を迎えた。青々と生命力に満ちた門松が元気を伝えている。
津田さんは15年ほど前から独学で門松づくりに取り組んでおり、石巻赤十字病院への寄贈は入院した際の恩返しとして、平成18年から始めた。25年からは看護学校にも贈っている。
同院の門松の横には毎年、早期回復を願う看板も取り付けており、それを見た人から「病気を治そうという気持ちになった」と津田さんの自宅に電話が入ることもあった。津田さんはそんな声を励みにしているほか、自身も近年、同院を利用する機会が多くあり、職員らへの感謝の念をさらに大きくしているという。
こうした思いとともに門松も年を追うごとに大きくなり、今年は昨年より50センチほど高くなった。直径約1メートルの土台に太く厚みのある3本の竹が立ち、松竹梅の枝葉、真っ赤なナンテンがあしらわれている。
素材は河北地区の山を何度も行き来して見栄えの良いものを選んでおり、製作もすべて手作業。こうした労力が反映された出来栄えだ。また看護学校前の門松は高さ約2メートル20センチで、こちらも華やかさをかもしている。
26日には津田さんが訪れ、同院と看護学校に門松を一対ずつ設置した。それぞれの横に置いた看板には病院と看護学校職員への感謝とねぎらい、来院者の早期回復、看護学生の学業成就への思いがつづられている。
作業中、来院する人から感謝の気持ちを伝えられる場面も。津田さんは「喜んでもらえうれしい。これからも門松を届けられるよう、自分自身が元気であり続けたい」と話していた。
門松は1月14日まで設置されている。
【写真】石巻赤十字病院を訪れ門松を設置した津田さん
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