石巻日日新聞

74年前の子どもが書いた文集を手にする佐々木さん。後ろは所蔵する千人針のお守りや当時の教師、児童、水兵の服装

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2018年8月14日(火) 13時56分

あす終戦記念日 出征教師に別れの文集 私設資料館で佐々木さん所蔵 当時の教育方針語る資料 教え子児童が思い込め

 石巻人権擁護委員協議会長で、元女川高校校長の佐々木慶一郎さん(71)が石巻市北村の自宅に開設する私設の戦争資料館には、平成27年9月に寄贈された文集がある。海軍の召集を受けた国民学校の担任教師に教え子たちが別れの言葉を書きつづったもので、国のために戦うことが名誉であるかのような当時の子どもたちの考えが垣間見られる。あす15日は73回目の終戦記念日。悲惨な戦争の体験者が減る中、物言わぬ証言者である資料は恒久平和の実現における人材育成と教育の重要さを語り継いでいる。

最終更新:2018年8月14日(火) 15時40分

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