石巻日日新聞

友好都市・温州市から 石巻専修大に2人留学

「中国で日本語の先生に」

石巻市 教育・文化 近江 瞬 2019年12月5日(木) 9時00分
亀山市長に名所や特産品などを紹介した(左から)婁さんと祁さん

 石巻市と友好都市協定を結ぶ中国・温州市の温州大学に通い、9月から石巻専修大学に留学している学生2人は11月25日、亀山紘市長を表敬訪問した。来年8月末まで経営学部の学生として留学生向けプログラムで日本の言語や文化について理解を深めるほか、自身の専門分野について学んでいく。

 石巻専修大学は平成17年の両市の協定締結に基づき19年に温州大学と学術・教育交流協定を結んだ。10年が経過した29年には協定を更新し、今回の留学生は更新後初。いずれも温州大学人的資源管理専攻3年生の婁開贇(ロウ・カイイン)さん、祁鑫鐸(キ・キンタク)さんが交換留学生として訪れている。

 石巻市役所では婁さんと祁さんが、それぞれ出身地である浙江省寧波市と河南省洛陽市の画像を見せながら日本語で説明。石巻での暮らしでは「景色がきれいで先生も親切で優しい。人々はいつもほほ笑んでいて、石巻が大好き」と伝えた。

 2人は今後、留学生向けプログラムで日本語に関する科目を中心に学び、来年度から経営学部の一般科目を履修する。婁さんは「日本語を勉強し、中国で日本語の先生になりたい」、祁さんも「日本の大学院に進み、日本で就職した後、その経験を活かして中国政府で働きたい」と将来を描いていた。

最終更新:2019年12月5日(木) 9時00分

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