石巻日日新聞

安全考え大漁まつり中止 海づくりプレも見送り

大型台風接近

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年10月11日(金) 9時17分

 石巻魚市場などを会場として13日に同時開催を予定していた「いしのまき大漁まつり」と「全国豊かな海づくり大会」1年前プレイベントは、台風19号の接近で中止されることが決まった。

 猛烈な勢力の台風19号は、石巻地方を通過後も高波などが見込まれる。各実行委は来場者の安全確保を理由に中止を決定。大漁まつりは販売する鮮魚を仕入れるための漁船操業ができないことも判断理由となった。

 大漁まつりは平成元年の初回から、東日本大震災のあった23年を除いて毎年開催。最大7万6千人を集客する行事であり、プレイベントとの同時開催で石巻の水産業のPR効果が期待されていた。

 まつり実行委員会の須能邦雄会長は「来年のまつりは『さすが水産宮城』と評価されるよう内容を熟考したい」と話し、県の同大会推進室も「大会を発信する機会だっただけに非常に残念」とした。

 まつり実行委は今後、復興フード見本市での一般向けイベントの拡大など代替案を検討。県は各種イベントで大会の周知を重ねていく考えだ。

最終更新:2019年10月11日(金) 9時17分

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