石巻日日新聞

石巻専修大・石巻商業高 小中学生用アプリ開発へ

防災クイズで震災伝承

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年9月19日(木) 9時10分
アプリ開発へ被災と復興を学んだ生徒たち

 石巻専修大学が取り組む高大産連携プロジェクトの一環で、同大学の学生と石巻商業高校の生徒たちが人型ロボット「ペッパー」を活用した防災クイズアプリの開発に乗り出した。先日は石巻市南浜町の南浜つなぐ館を訪れ、伝えるべき東日本大震災の被害と復興を学んだ。

 同大学が平成29年度からソフトバンクグループ(株)と市内3高校とともに取り組む「ペッパー社会貢献プログラム」を活用。昨年度までは石巻工業高校と取り組み、本年度は同大学理工学部機械工学科から高橋智准教授と学生1人、石巻商業高校コンピューター部の部員4人が参加し、小中学生向けアプリの開発を目指している。

 つなぐ館では職員から被災状況の説明を受けたほか、証言を記録した映像などで思いと教訓を探った。震災当時小学2年で、津波で親戚を亡くした同部部長の加藤夢陽さん(2年)は「震災の記憶は今も鮮明に残っている。小中学生に教訓を伝えるため、楽しみながら学べるアプリを考えたい」と語った。

 今後は生徒と学生がアイデアを練り、アプリをプログラミングしていく。発表は来月25―26日に開かれる石巻商業の文化祭などのほか、小中学生が参加するイベントなどで活用していくという。

最終更新:2019年9月19日(木) 9時10分

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