県議選 「無風」告示まで1カ月 事務所構え臨戦態勢
26日に立候補予定者説明会 2区に6現職
広域 政治・経済 石巻日日新聞 2019年9月19日(木) 9時04分任期満了に伴う県議選は10月18日の告示まで1カ月となった。定数5の石巻・牡鹿選挙区では、現職5人が立候補に向けて後援会事務所を立ち上げ、臨戦態勢を敷く。定数1の東松島選挙区も現職1人が準備を進めている。両選挙区とも現職以外に候補者擁立の動きは見られず、無風状態が続く。26日に県石巻合同庁舎で立候補予定者説明会があり、選挙戦の構図がおおむね見えてきそうだ。
石巻・牡鹿選挙区には、いずれも現職の本木忠一氏(61)=4期、自民党・県民会議=、齋藤正美氏(64)=6期、同=、佐々木喜蔵氏(70)=4期、同=、三浦一敏氏(69)=2期、共産党県会議員団=、坂下賢氏(57)=5期、みやぎ県民の声=の5人が立候補を予定する。
前回トップ当選の本木氏は、5日に同市大街道東四丁目に事務所を構えた。現場主義を徹底し、「ふるさと再生、震災復興の総仕上げを県政に訴える」と強調した。
自民党公認の齋藤氏は、14日に同市蛇田であった事務所開きで被災企業支援や産業活性化、医療・介護人材の確保を説いた。「現場の声を県、国に届け次世代に渡せる地域づくりをしていく」と訴えた。
同じく自民党公認の佐々木氏は、現職の先陣を切って8月31日に同市中央二丁目に事務所を開設。「人口減少や、観光振興、産業再生など地域課題解決に取り組む」と語り、暮らし重視を説いた。
三浦氏は、16日に同市開北で事務所開きを行った。子ども医療費の助成拡大、県独自の災害時住宅再建支援制度、女川原発2号機の再稼働反対などが公約。「再稼働反対の議員を増やせば阻止できる」と呼び掛けた。
連合宮城推薦で無所属の坂下氏は、復興完遂のほか、心のケアなど継続的な県支援を押し出す。人口減少対策では「交通網の改善で交流人口を増やし、観光資源創出や就労確保に向ける」とした。
東松島選挙区は、平成29年の補選で当選した自民党公認の高橋宗也氏(57)=1期、自民党・県民会議=が22日に同市小松に事務所を置く。県議会総務企画委副委員長など即戦力となり、復興完遂に向けて地域課題や市民の思いを県政の場で訴えてきた。
石巻・牡鹿、東松島とも現職以外の動きは見られず、告示まで1カ月となっても無風が続く。立候補予定者説明会には各陣営の関係者の出席が見込まれており、動向が注目されそうだ。
選挙人名簿登録者数は、今年9月2日現在で石巻・牡鹿が12万8482人(男6万2210人、女6万6272人)、東松島は3万3566人(男1万6378人、女1万7188人)となっている。
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