石巻日日新聞

東松島市図書館きもだめし 真っ暗な館内に響く悲鳴

エアコン不要の涼しさ

東松島市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年8月13日(火) 9時05分
館内をさまようゾンビに目をふさぐ子どもたち

 東松島市図書館の夏の恒例企画「第12回ナイトおはなし会&きもだめし」が10日、同館で行われた。小学生が懐中電灯を手に真っ暗な館内を巡り、度胸試しに挑戦。物陰から現れる妖怪、おばけに悲鳴を上げながらも勇敢にゴールを目指した。

 小学4―6年生児童24人が参加。ナイトおはなし会では、読み聞かせボランティア「おはなしのはなたば」がろうそくの明かりがほんのり灯る部屋で怖い話を披露し、児童は固唾をのんで聞き入った。

 その後のきもだめしは2―4人で1組となり、6カ所のチェックボックスからボールを集めてゴールに戻るルール。おばけ役は図書館職員とボランティアが担い、ゾンビやお岩さんなどにふんして隠れ、子どもたちを待ち構えた。

 昼間は多くの人が利用する図書館も夜はどこか神秘的。子どもたちは肩を寄せ合い、懐中電灯のわずかな明かりを頼りに約10分間のコースを巡った。

 トカゲをむさぼり食うオオカミ男、生々しい姿のゾンビ、髪の長い幽霊など凝った演出も。子どもたちは悲鳴を上げながら「こっちに来ないで」「許してください」などと叫び、冷風を必要としなくとも鳥肌が立つ寒さを感じていた。

 初参加の鹿野真央さん(矢本西小4年)は「びっくりしすぎて心臓が止まるかと思った。すごく怖かったけどまた参加してみたい」と話し、一方の佐藤心奈さん(同)は「おばけがたくさんいて、楽しかった」と余裕の笑顔を見せていた。

最終更新:2019年8月13日(火) 9時05分

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