石巻日日新聞

熱中症患者の搬送急増 消防 水分補給など呼び掛け

続く真夏日 東松島市内で死者も

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年8月2日(金) 14時27分

 梅雨が明けて厳しい暑さが続く石巻地方で、熱中症とみられる症状を訴える人が急増している。石巻市桃生町で猛暑日の35.3度を記録した7月31日―8月1日には6人が救急車で運ばれ、東松島市宮戸の海上では熱中症で死者が出た。30度を超える真夏日は今後1週間ほど続くと見られ、石巻地区消防本部はこまめな水分補給など注意を呼びかけている。

 同本部管内で7月31日―8月1日に熱中症で搬送された人のうち5人が暑さに対して感覚が鈍る70歳以上の高齢者となっている。このうち屋内で発生したのは4件で、時間帯は午前9時―午後4時までの日中の時間帯に集中している。

 また、東松島市宮戸では7月31日午後5時45分ごろ、プレージャーボートに乗った美里町の無職男性(78)が船上に心肺停止状態で倒れているのが発見され、救急車で同市内の病院に運ばれたが死亡が確認された。宮城海上保安部によると、死因は熱中症だった。

 仙台管区気象台によると、向こう1週間は高気圧に覆われて晴れる日が続き、最高気温も平年より高め。ところによっては35度以上の猛暑日になる可能性もあるという。

 石巻地区消防本部では、エアコンや扇風機の有効活用やこまめな水分補給を呼びかけるとともに、「不調を感じたら、重篤な症状になる前に119番へ通報してほしい」と話していた。

最終更新:2019年8月2日(金) 14時27分

新着記事