石巻魚市場 遠洋一本釣り船今季初入港
冷凍カツオ200トン水揚げ
石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年7月22日(月) 19時31分石巻魚市場に22日朝、遠洋カツオ・マグロ一本釣り船が今季初めて入港した。日光水産=静岡県御前崎市=が所有する第51日光丸が冷凍カツオ約200トンを水揚げし、港を活気付けた。カツオの不漁傾向は依然続いているが、近海巻き網船の漁も盛んになり始めており、本格的な夏漁の兆しを見せている。
同魚市場への遠洋一本釣り船の入港は減船の影響で平成14年を最後とし、しばらく行われていなかった。しかし、震災復旧で受け入れ態勢の整った27年からは誘致活動の成果もあり、毎年2隻程度が入港。日光水産の船は3年ぶりとなった。
水揚げしたのは、静岡県焼津港から5昼夜かけた先の太平洋上で漁獲したもの。漁場から直線距離で最も近く、過去に水揚げ実績もある石巻魚市場に船を入れた。歓迎式典の後、午前7時ごろから水揚げが始まった。
一本釣りのカツオは釣り上げてすぐに冷凍するため、刺身などに適した鮮度の高い上級品だ。冷気をまとったカツオは次々とコンベアに乗せられ、市超低温冷蔵庫へ搬入。後日、相対取引で買い受けた焼津の業者に陸送される。
近年、カツオの資源量は減り、同魚市場でも全漁業種の水揚げ量が平成24―27年は約1万トンだったが、28年3千300トン、29年7千400トン、30年2千700トンと不振続き。日光丸の中村卓矢漁労長も「この時期は近海操業だが、群れが少なく遠洋にした。今後も条件が合えば石巻で水揚げしたい」と語った。
また、6―7月が最盛期となる近海巻き網船のカツオ漁は、5月中旬の初水揚げから今一つ漁がまとまらなかったが、三陸近海に漁場が形成されつつある。この日も地元の第83惣宝丸が冷凍のカツオとビンチョウマグロなど約120トンを水揚げした。
同魚市場の佐々木茂樹社長は「今年の巻き網のカツオ漁は1カ月ほど遅れてスタートしたが、ようやく本格的な夏漁が始まり、水産加工業者も潤う。水揚げ量が少ない中での一本釣り船の入港も大変ありがたい」と話していた。
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