石巻日日新聞

参院選 専修大に期日前投票所 学生が初の立会人

若者の関心向上へ試行錯誤 市選管 ステッカー配布も

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年7月17日(水) 21時29分
学生が初めて立会人を務めて投票を見守った

 4日に公示された参議院議員選挙(21日投開票)の宮城選挙区(改選1)は3人が立候補し、5日から期日前投票が始まっている。出足こそ鈍かったものの、16日までの12日間の集計は1万1476人と前回3年前の1万65人より増加。一方で若年層は低投票率が続いており、市選挙管理委員会は17日、石巻専修大学に投票所を設置し、初めて大学生を立会人に選任するなど若者の投票率向上へ向けた。

 18歳選挙権の導入後2度目の参院選となる今回は、13―15日にイオンモール石巻の投票所で立会人に桜坂高校生を選任。17日には同大学にも3度目となる投票所を設け、大学生が立会人を務めた。

 同大学では、平成29―30年度に学生有志と市選管が若者の投票率向上に向けた座談会を実施し、29年の衆議院議員選挙で初めて学内に投票所を設けた。一方で利用者は衆議院選が46人(学生10人)、昨年の市議選が23人(同1人)にとどまる。

 座談会は学生主体で継続し、今回は市選管の提案で初めて大学生が立会人となり、学生食堂に設けられた投票所で座談会座長の佐藤香伽さん(人間学部4年)とメンバーの高橋利貴さん(理工学部4年)が投票を見守った。さらに投票者に対して学生がデザインした「I voted(私は投票した)」のステッカーを配布。関心喚起へSNSで発信することを呼び掛けた。

 佐藤さんは「投票の現場に触れて改めて選挙の大切さを実感した。ステッカーで学生の選挙への関心が高まれば」と話した。

 宮城選挙区には届出順に、NHKから国民を守る党新人の三宅紀昭氏(57)、自民党現職の愛知治郎氏(50)=3期=、立憲民主党新人の石垣のりこ氏(44)が立候補。期日前投票所は20日まで市役所5階のほか6総合支所、蛇田公民館、渡波支所で午前8時半―午後8時、稲井支所と荻浜支所で午後5時まで投票できる。当日投票所を置かない田代、網地島には19日に置く。

 3日現在の市内選挙人名簿登録者数は12万3889人で、このうち18―19歳は2751人となっている。

最終更新:2019年7月18日(木) 17時14分

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