石巻日日新聞

震災から8年4カ月 河北署 中州で手掛かり捜索

北上川河口を丹念に

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年7月12日(金) 17時17分
不明者につながる手がかりを捜し求めた

 東日本大震災の発生から11日で8年4カ月を迎えた。これに先立って河北署は9日、行方不明者の捜索活動を行った。同市釜谷付近の北上川河口にある中州に歩いて渡り、不明者につながる手掛かりを探した。

 同署管内で今も180人の行方が分かっていない。中洲の捜索は5月に初めて行って以来、2回目。前回はほとんど人が足を踏み入れない川上部分に船で渡り捜索した。今回は残っていた川下側の約100メートルの部分で、水深が腰の辺りまで下がる干潮時刻を狙って徒歩で川を渡った。

 河北署員5人がとび口を使って地面を掘り起こし、手掛かりがないか丹念に調べた。今回で住民から要望が出ていた北上川の中州部分の捜索はすべて終了したが、手掛かりになるようなものは今のところ見つかっていない。

 同署警備課は「新たな漂着物の可能性があるので、捜索は今回だけではなく時期を見て複数回行う。他の要望箇所にも可能な限り対応し、活動を続けていく」と話していた。

最終更新:2019年7月12日(金) 17時17分

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