石巻日日新聞

小満に初夏の嵐 雄勝などで停電発生

通勤通学時に暴風直撃

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年5月21日(火) 15時42分
傘を差しても濡れるほどの横殴りの雨

 きょう21日は二十四節気の一つ「小満」。立夏も過ぎ、暦の上では夏の始まりだが、低気圧と寒冷前線の影響で石巻地方は嵐の様相となった。仙台管区気象台は暴風、波浪警報を発表。雄勝地区では強風による停電も起きた。

 風は20日から強く吹き、石巻市で最大瞬間風速20.6メートル(午後4時11分)を観測。さらに21日早朝からは雨脚も強まり、通勤時間帯には傘を差していても濡れるような横殴りの雨となった。多くの市民が車通勤に切り替えたり、保護者が児童生徒を車で送ったりしたことで一部の幹線道路では渋滞も見られた。

 また、強風により高圧配電線に木が接触したことで雄勝町雄勝と河北地区の釜谷、針岡では21日午前6時27分に停電が発生。最大1985戸に影響が出たが、同9時18分にはすべて復旧した。

 さらにこの風雨により網地島ラインとシーパル女川汽船の離島航路は全便欠航。JR石巻線の万石浦駅―沢田駅間の踏切近くで風雨による可能性があるこぶし大の石が見つかった影響で、石巻線は午前11時20分ごろから上下線で一時運転を見合わせた。

 一方、石巻市民球場などで予定されていた春季高校野球県大会の2回戦は順延となった。これに伴い、22日に予定していた石巻勢の試合日程も変更。石巻西対東北学院は午前10時から蔵王球場、石巻対塩釜は午前11時半から石巻市民球場で実施する見通し。

 同気象台によるとこの荒天は21日夕方以降に止む見込みで、あす22日は高気圧に覆われておおむね晴れる見込みという。

最終更新:2019年5月21日(火) 15時42分

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