石巻日日新聞

桜満開の中でみこし渡御 北村 朝日山計仙麻神社

勇壮に幸呼ぶ風物詩

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年4月22日(月) 14時39分
桜に彩られた大鳥居を発つみこし(石巻市北村)

 朝日山計仙麻神社のみこし渡御が21日、石巻市北村地区で行われた。法被姿の氏子青年会約30人が担ぎ手となって地域を練り歩き、満開と重なった桜とともに風物詩の声を届けた。

 県立自然公園旭山の山頂にある神社でみこし出発の神事を行った後、満開のソメイヨシノに彩られたふともの大鳥居から集落に繰りだした。北村小児童の子どもみこしも続き、災いをよける意味である「じょーさい」の声を響かせた。

 五穀豊穣や営業繁盛を神徳とする同神社の創建年ははっきりしていないが、一説には大同年間(西暦806―810年)と伝えられる。

 2年で地区を一巡するみこしは春の例祭日(4月24日)前後の日曜に行われ、今年は西側の集落を回った。現在の行程になったのは約30年前で、かつては東松島市の大曲浜まで行っていたという。

 個人宅や事業所といったみこしが行く先々で飲み物などの差し入れがあり、担ぎ手をねぎらった。氏子総代長の佐々木敏一さん(68)は「地域に根差したまつりとして継続してければ」と見守っていた。

最終更新:2019年4月22日(月) 14時39分

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