石巻日日新聞

ハポン・ハセクラ後援会 コバ中学生選手ら派遣

常長の軌跡訪ねスペインへ

女川町 教育・文化 石巻日日新聞 2019年3月28日(木) 18時44分
使節団として任命された中学生選手

 スペインの「コリア・デル・リオ市」(コリア市)と文化交流事業を行うハポン・ハセクラ後援会(白田正樹会長)は、29日に使節団として同市にコバルトーレ女川の中学生選手21人と関係者らを派遣する。9日間の旅で国際交流を深める。

 コリア市には支倉常長を大使とした慶長遣欧使節団の子孫とされるハポン(日本)姓を持つ人が700人以上暮らす。同会はハポン姓の人たちとの交流促進を目的に昨年、県内有志らで発足。最初の事業で中学生を使節団として同市に派遣することにした。

 出陣式は23日に女川町生涯学習センターで開かれ、白田会長と支倉家第14代の支倉正隆さん、須田善明町長、コバルトーレの近江弘一社長が出席。白田会長は「世界にチャレンジし、多くのことを吸収してほしい」と激励。支倉さんは「勇気を出して笑顔で会話を楽しんで」と語った。

 使節団は29日に出国し、現地では王宮や教会、修道院など支倉常長の軌跡をたどり、サッカーチーム「レアル・ベティス」のスタジアムも訪問。ハポンさんらの自宅でホームステイを経験し、ハセクラカップと冠したサッカー大会に参加して4月6日に帰国する。

 支倉さんから任命状を受けたコバルトーレ主将の佐々木裕貴さんは「常長が現地でどのように語り継がれているのかを学びたい」と強調。大会では「スペインのチームとはプレースピードが違うと思う。練習成果を発揮したい」と意気込んだ。

最終更新:2019年3月28日(木) 18時44分

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