石巻日日新聞

食育情報交換会 3期計画実現へ課題共有

幼少期からの習慣化重視

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年2月8日(金) 14時23分
地場産食材を用いた調理実習と試食も行った

 石巻市は、来年度から5カ年で取り組む第3期石巻市食育推進計画の策定を進めている。6日は学校を含めた連携を図るため、市保健相談センターで食育情報交換会を開いた。食育推進会議委員や食育推進サポーターらを対象に調理実習と試食、計画推進に向けたグループ討議などを実施。食育普及へ課題の共有と解決の方策を話し合った。

 市が3月の策定を目指す3期計画は「石巻の『すこやかな体と心を育む豊かな食』を未来へつなごう」を基本理念とし、食習慣と健康、食文化の継承、地産地消、食の安全・安心の4つが柱。3期では、子どもの頃からの食を通した健康づくりとそれに伴う親世代の健康づくりの必要性から「食生活と健康」を最優先に取り組む。

 情報交換会は基本理念の実現に向け、毎年開いており、学校、幼稚園、保育所、家庭と地域における連携で食育の普及を図ることが目的。この日は食育推進会議の終了後にあり、同会委員や食育推進サポーターら約50人が参加した。

 今年は実践で「地場産食材たっぷり研究メニューを味わおう」と題した調理実習と試食を実施。その後、「食習慣と健康」の重点取組項目である「食の選択力の習得」について7班に分かれてグループ討議した。

 各班からは「親や祖父母世代の習慣が子や孫に影響する」「インターネットなどにあふれる情報を選択できず結果として行動に結びつかない」などの課題が挙げられた。解決策では「幼少期からの継続的な実践が重要。早寝早起きから習慣化しなくてはいけない」「親世代が自分の体に関心を持つことが大事」「冷凍食品を活用したバランスの良い食事の選び方や時短レシピの普及を進める」といった意見が出た。

最終更新:2019年2月8日(金) 14時23分

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