石巻日日新聞

大曲小5年生 ニューゼを見学 情報の大切さ壁新聞で学習

8年前の被災写真に驚き

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年1月23日(水) 14時16分
震災当時の写真などを熱心に見入る児童たち

 東松島市立大曲小学校の5年生が22日、石巻市中央二丁目の石巻ニューゼと石ノ森萬画館を見学した。2学級各約30人が両施設を交互に訪問した。

 このうち石巻日日新聞社が運営するニューゼは社会科学習の一環で、情報が市民生活に与える影響力などを学ぶのが目的。東日本大震災直後、避難所に張り出した手書きの壁新聞などを見ながら、地域の新聞の役割や災害時に必要とされる情報、その伝え方などについて同社の平井美智子常務から説明を受けた。

 施設内には震災発生後の写真も展示している。当時3歳だった児童たちは、自分の暮らす地域が甚大な被害を受けていたことを改めて知り、驚いていた。また、道路状況や電気・水道復旧の見通し、支援の予定などの書かれた壁新聞が避難所の人たちにとって貴重な情報源だったことなども学んだ。熱心にメモを取り、質問するなどで理解を深めていた。

 佐々木澪さん(11)は「家族から、家にも波が押し寄せたという話は聞いていたけれど、地域にこれだけ高い津波が来ていたのを初めて知った。自衛隊がカヌーを使って皆を救出してくれたことや、情報がなかったことも知って勉強になった」と感想を語っていた。

タグ:大曲小学校
最終更新:2019年1月23日(水) 18時10分
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