石巻日日新聞

河北署 北上で不明者捜索 目を凝らし手掛かり探す

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年1月15日(火) 17時59分
海が荒れて波が高い状況だったが、懸命に不明者の手がかりを探した

 東日本大震災から7年10カ月が過ぎた15日、河北署は今年初めてとなる震災行方不明者の捜索を行った。北上町十三浜の海岸線で漂流物などを一つずつ目視確認し、不明者の手がかりになるものがないか探した。

 同署管内では180人の行方が分かっていない。十三浜での捜索は昨年2月以来。波によって新たな漂着物が流れ着き、不明者発見の手がかりにつながる可能性があるとして実施し、署員4人が捜索にあたった。

 低気圧の影響で波の高い状況だったが、神割崎や大室漁港周辺の海岸線を中心に、激しく打ち寄せる波に注意しながら岩の間や漂着物に目を凝らした。

 激励に訪れた河北警察官友の会の吉野義副会長は「波が高いので注意しながら作業してほしい。地域のために尽力してくれることに感謝したい」と話していた。同署警備課は「震災から間もなく8年だが、今年も捜索を継続していく」と語った。

最終更新:2019年1月15日(火) 17時59分
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