石巻日日新聞

スタントマンが衝撃再現 矢本第二中学校

気迫で事故防止を強調

東松島市 教育・文化 石巻日日新聞 2018年4月19日(木) 22時39分
実際に起きた交通事故を全校生徒の前で体現した

 東松島市立矢本第二中学校(奥田茂人校長・生徒364人)で18日、プロのスタントマンが事故の瞬間を再現する交通安全教室が開かれた。歩行者や自転車に乗った人が車にはねられる姿が実演され、全校生徒は衝撃の恐ろしさを知り、交通ルール順守の大切さを感じていた。

 地域貢献活動の一環で、JA共済連が全国の県警本部と連携して開いている教室。県内では今年、4中高校で実施されており、このうちの一つが同校。多くのドラマや映画に出演する(有)シャドウ・スタントプロダクション=東京都町田市=のスタントマン6人が協力した。

 時速40キロで車に衝突された自転車のタイヤが折れ曲がるほどの衝撃を生徒の目の前で披露した後、交差点や横断歩道で実際に起きた事故を再現。自転車の人が車のボンネットに乗り上げ、吹き飛ばされる様子を実演したほか、自転車が歩行者をはねて加害者となる事例も紹介した。

 最後に石巻署交通課交通指導取締係の氏家文彦さんが「ルールを守ればルールが皆を守ってくれる」と語り、正しい自転車利用を呼び掛けた。また色川洋二教頭は「きょう見たことや感じたことを胸に事故のない楽しい生活を送ってほしい」と話していた。

 同校では4月現在で63人が自転車通学している。春には交通安全教室を開き、生活委員会は毎月、自転車点検を行っている。2年生で生徒会役員の阿部和奏さんは「定期的に自転車の点検を行って事故を起こさないように心掛けたい」と気を引き締めていた。

最終更新:2019年5月12日(日) 16時59分
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