50周年の石巻港に大型客船続々 インバウンドへ弾み期待
石巻日日新聞 2017年5月10日(水) 5月23日の客船「ぱしふぃっくびいなす」を皮切りとして、開港50周年の石巻港に本年度、3隻の大型クルーズ船が過去最多となる5回寄港する。6月には日本最大のクルーズ船である「飛鳥Ⅱ」が初寄港。来年は7月にこれよりも大きい外国客船「ダイヤモンド・プリンセス」の寄港が決まっており、市は外国人旅行客誘致の「インバウンド元年」に位置付け。港から国内外へと石巻をアピールする。
「ぱしふぃっくびいなす」は平成14年度から7回目の寄港となる。全長183・4メートル、総トン数2万6594トンで、船内の豪華さから「洋上の楽園」と称される。
6月10日と10月26日の2回寄港する飛鳥Ⅱは、郵船クルーズが運用する日本最大の客船。「洋上のオアシス」とうたわれ、全長241メートル、総トン数5万142トン、乗客定員872人と、これまでの入港船で最大級だ。
飛鳥Ⅱが最初に入港する翌日の6月11日には、「美味なる船」の異名を持つ商船三井客船の「にっぽん丸」が5度目の寄港。にっぽん丸は9月17日も入港する。
いずれもツアー客を乗せた寄港で、石巻市をはじめ東松島市、女川町、松島町の2市2町による石巻港大型客船誘致協議会が歓迎のイベントを開いてもてなす。また、可能な限りこれまで通り市民向けの内覧会も計画している。
一方、来年の初寄港が決まったダイヤモンド・プリンセスは、米国大手のプリンセス・クルーズが運用するイギリス船籍の客船。全長290メートル、総トン数11万5875トン、乗客定員2706人と圧倒的な大きさだ。27年のイタリア客船「コスタ・ビクトリア」(全長253メートル、総トン数7万5千トン、乗客定員約2400人)は悪天候で入港中止になっており、外国船籍の客船は来年が初寄港になる。
外国人を主にした国内クルーズで、石巻港には来年7月28日と9月5日、同18日の寄港を予定。誘致協の会長である亀山紘石巻市長は「2市2町による地道な誘致活動が実を結んだ。広域観光を進める上で魅力あるコースをつくり、港から外国人観光客を呼び込む。どういうもてなしができるか、この1年で対応を考えたい」と話している。
【写真】外国船籍の客船として石巻港に来年初めて寄港する「ダイヤモンド・プリンセス」(提供:プリンセス・クルーズ)
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