石巻日日新聞

東松島市 SDGsシンポジウム

住み続けられるまちへ

東松島市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年10月25日(金) 8時54分
分野別の4人でパネル討論した

 東松島市は17日、国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、市コミュニティセンターでシンポジウムを開いた。「持続可能なまちづくり」をテーマに市内産官の代表者らがパネル討論し、地域の未来について意見交換した。

 SDGsは世界共通の目標であり、経済や社会、環境などの分野で2030年までに実現を目指す17のゴールが設定されている。同市は昨年、県内で初めてモデル都市に選定された。

 シンポジウムでは市民ら約200人が参加。パネル討論では東北大学大学院環境科学研究科助教の大庭雅寛氏が進行役、パネラーは渥美巖市長(行政)、キボッチャの三井紀代子代表(観光、防災)、イグナルファームの佐藤雄則代表(農業)、アイザワ水産の相澤太代表(水産業)が務めた。

 渥美市長は人口減少と雇用対策、子育て環境の充実を挙げ、「企業誘致や観光による交流人口の増加を図りたい」と展望。一方、海の環境悪化に警鐘を鳴らす相澤代表は「海の豊かさを守ることは次代を担う子どもたちの未来を創ることにつながる」と強調した。

 農業者の高齢化と担い手不足に着目した佐藤代表は「働く人の安全と健康を守り、安定的な生産につなげることが重要」と指摘。三井代表は「SDGsは身近な事柄。防災と観光を通じ、子どもたちの遊びの中から安心安全なまちづくりを展開したい」と提起した。

最終更新:2019年10月25日(金) 8時54分

新着記事