石巻日日新聞

台風被害でボラセン開設 石巻市社協 支援本格化

助け合いで家具搬出

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年10月17日(木) 8時50分
浸水被害を受けたものを運ぶボランティア

 台風19号で甚大な被害を受けた石巻地方で、助け合いの動きが本格化してきた。石巻市社会福祉協議会(大槻英夫会長)は15日、市社協復興支援課=同市湊町=に災害ボランティアセンターを開設。浸水被害を受けた同市内住居からの家具搬出などを受け付けるとともにボランティアの募集、派遣を通じ、復旧の道を歩み始めた。

 ボランティアの内容は家財道具の運び出しや住宅敷地内の泥のかき出しなど。午前8時半―正午に受け付けを行い、申し込んだ日の午前9時―午後3時半に活動する。派遣先への移動は原則、自家用車となる。

 派遣要請は午前8時半―午後5時。家主またはその家族が同センターに依頼する。災害ごみの集積所などへの搬入、人力で運べない物の移動は要請できない。

 16日午前までに旧市内で稲井や蛇田、渡波、駅前北通り、旧町で北上町や河北、河南などから24件の派遣要請があった。ボランティア活動はセンター開設前から申し出があり、14―16日午前まで市内外の延べ56人が申請した。

 16日午前は蛇田地区の7件の要請に対応した。ボランティア活動した安永清美さん(62)=石巻市南光町=は「いつ自分がボランティアの手が必要な立場になるかわからないので、できるときに活動したい」と話した。

 派遣を受けた阿部由美子さん(52)は「もともと雨水が溜まりやすい地域だが、床上浸水したのは震災の津波以来。高齢や仕事で男手が足らず、ボランティアの支援はありがたい」と感謝した。

 災害ボランティアの問合せは市社協同課(23―3911)。

最終更新:2019年10月17日(木) 8時50分

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