大会まで1年 海づくりプレ 大漁まつりと同時開催
盛大に“水産県”アピール
石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年10月9日(水) 8時43分来秋に石巻魚市場などで開かれる「第10回全国豊かな海づくり大会」の1年前プレイベントが、13日に同市場である「いしのまき大漁まつり」と同時開催される。大会は天皇皇后両陛下のご臨席が慣例となっている「三大行幸啓」の一つ。プレでは、本番の予行演習として海上での漁船パレードや稚魚放流を行う。昨年、7万2千人が来場した大漁まつりは絶好のアピールの機会だが、日本に近づく台風19号の影響が懸念される。
プレの記念式典は石巻漁港岸壁のメインステージで正午から行う。一般公募した大会テーマ「よみがえる豊かな海を輝く未来へ」と、県観光PRキャラクター「むすび丸」の大会コスチュームデザインの表彰式がある。その後、漁船と県の漁業取締船、漁業調査指導船の計7隻が海上パレードする。
子どもたちの「豊かな海づくり宣言」を合図に、ホシガレイ、ヒラメの稚魚各2千匹を記念放流。PR区画では震災後の歩みや県水産業の特色を紹介。放流魚のミニ水族館やタッチプール、限定100個の記念弁当の販売もある。
7日は仙台市内のホテルで県実行委の総会があり、会長の村井嘉浩知事や亀山紘石巻市長らが出席。両陛下ご臨席で大会前夜に行うことが慣例の「歓迎レセプション」は、仙台圏で開く。実行委の自主事業では企業・団体協賛による環境事業の実施も決めた。
◆模擬競りなど展開
同時開催の大漁まつりは水産都市・石巻を象徴する催し。30回目の今年は大会記念を冠して開き、主催にはまつり実行委(須能邦雄会長)と共に県実行委が名を連ねる。
時間は午前9時―午後3時。荷さばき場に水産加工品や鮮魚を中心とした約70店舗が並ぶ。鮮魚すくい取り(整理券配布8時から先着80人)、マグロの解体ショー・試食会(同9時半、200人)、模擬競り(10時半抽選、限定100人)など行う。
会場周辺に約1千台分の駐車場を設け、石巻駅と市場をつなぐシャトルバスも出す。台風の進路では荒天が予想され、まつり実行委は9日に開催の可否を決め、プレもその結果に応じて判断する。
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