石巻専修大学 16日記念式典 地域と歩み創立30周年
ボラ拠点で復旧に貢献
石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 9月10日(火) 8時41分平成元年に開学した石巻専修大学が創立30周年を迎え、16日に記念式典と祝賀会が催される。石巻地方唯一の高等教育機関としてこれまでに輩出した卒業生は1万2千人を超え、東日本大震災時にはボランティアの拠点として地域の早期復旧に貢献してきた。式典では地域と共に歩んだ30年間の軌跡を振り返りつつ、さらなる発展に一歩を踏み出す。
同大学は平成元年4月に開学し、今年で30周年を迎えた。開学に向けては衰退する地方の活性化策として大学誘致が盛んとなっていた昭和50年代、石巻地方の1市9町で誘致促進同盟会を結成して活動を展開。60年12月に調印し、平成の幕開けからほどなく開学した。
同大学では建学の精神である「社会に対する報恩奉仕」を30年間のさまざまな場面で体現。地域に開かれた講座や各行政との包括連携協定、さらに地元高校や企業を巻き込んだ連携的取り組みも積極化し、蓄積した知識を地域に還元することを惜しまなかった。
特に震災では、旧石巻市内の大部分が被害に遭う中、津波の浸水を免れた同大学は避難所として機能しただけでなく、全国各地から支援に訪れたボランティアの集約と派遣の拠点として地域の早期復旧に貢献した。
スポーツの面では野球部が全国大会に出場したほか、震災後に新設された女子競走部が各種大会で「石巻」の名を全国に発信。さらに学問では、平成5年に大学院理工学研究科と経営学研究科に修士課程を設置。25年には人間学部を設け、現在は3学部7学科2研究科で多様な学びと、学生たちの夢の実現を後押ししている。
16日は石巻グランドホテルで記念式典を開き、石巻地方の各首長のほか、管内高校の校長、さらに経済界や大学関係者ら約200人が出席する。尾池守学長や学校法人専修大学日高義博理事長のあいさつに加え、記念講演会や感謝状の贈呈がある。祝賀会では同大学の節目を盛大に祝う。
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