石巻日日新聞

南浜祈念公園 運営検討協議 県が展示概要示す

命と記憶のシアター設置

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 8月8日(木) 20時42分

 令和3年3月の完成を目指す石巻南浜津波復興祈念公園の「参加型維持管理」運営検討協議会が7日に市役所であった。県が園内中核的施設の展示概要を示し、コンセプトは「かけがえのない命を守るために、未来へと記憶を届ける場」とし、2つの映像シアターを主要展示とする考えなどを説明した。

 中核的施設は公園の完成に先行して本年度内を目標に国が整備。管理棟に加えて学習機能を持たせており、この中における展示は県が管理する。

 展示内容は津波被害について、大きな悲しみへの共感を訴える「記憶をめぐる杜」と、科学的・客観的な解説を行う「いのちを学ぶ回廊」の2つの視点で構成する。

 メインの映像展示も各視点に分けられ、「記憶」に当たるシアターでは施設内の壁面に震災前後のまちの姿を映写。一方「いのち」では教訓シアターとして専用の上映空間を設け、津波の恐ろしさと避難への知的理解を促す映像を流す。

 また“デジタル献花”として、追悼や支援への感謝の思いを表せる場も設置。来園者によるメッセージを蓄積、表示できるデジタル式アート作品を想定した。南浜だけでなく、ほかの被災地域や震災関連施設に誘導することを念頭に、周遊ルートも紹介する。

 このほかパネルなどによる震災被害と復興の発信、人々の証言の閲覧、企画展用のギャラリーを置く。これらは展示の制作事業者が決定する9月下旬以降に具体化させていく。

 県の説明を受けた運営検討協議会の構成団体は、展示の内容や名称について「遺族に配慮した上で、聞き取りを踏まえながら準備を進めてほしい」と注文を付けた。

最終更新:8月8日(木) 20時42分

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