石巻ニューゼに登録証交付 震災伝承施設
地域紙として風化防止活動
石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年8月2日(金) 22時13分国土交通省東北地方整備局と宮城県などで組織する震災伝承ネットワーク協議会は1日、東日本大震災の実情や教訓を後世に伝える「震災伝承施設」に登録証を交付した。県庁で伝達式が行われ、石巻ニューゼが代表して受け取った。同施設を運営する石巻日日新聞社の近江弘一社長は「情報を伝え続けることで震災を風化させない活動に取り組んでいきたい」と地域の新聞社としての使命を語った。
同協議会は、宮城、青森、岩手、福島県内の震災関連の資料館や遺構、慰霊・祈念碑を公募。今年1月に締め切った第1次では計192件が登録された。宮城県は最多の100件だった。
石巻ニューゼは、震災時に津波被害と停電により新聞を印刷できなくなった石巻日日新聞社が、避難所に届けた手書きの壁新聞や当時の地域の様子を伝える写真などを常時展示している。壁新聞は、震災翌日の3月12日から17日まで日和山周辺の学校やコンビニ前に張り出した6日間計7枚。「正確な情報で行動を」とデマへの注意喚起や避難所の場所、道路状況、通電見通しなど避難者に身近な情報を伝えた。
県庁で行われた伝達式では、村井嘉浩知事が「石巻ニューゼは災害時の情報のあり方や防災減災を伝える施設。震災伝承施設がネットワークで結ばれ、今後形成されていく3・11伝承ロードを通じて、地域の防災力向上や人々の交流による地域活性化を期待する」と述べた。
国交省東北地方整備局の佐藤克英局長から登録証を受け取った近江社長は「地域にある新聞社としての使命や存在意義、情報を伝えるということの義務を常に意識し、被災地の中で震災を風化させない活動を続けていきたい」と語っていた。
石巻地方の震災伝承施設は、3・11みらいサポートが設置運営する「つなぐ館」と「東日本大震災メモリアル南浜つなぐ館」、東松島市旧野蒜駅周辺の東日本大震災復興祈念公園、また遺構や慰霊碑など計36件が登録されている。
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