石巻日日新聞

石巻川開き祭り開幕 孫兵衛船競漕 予選から激戦

暑い夏をさらに熱く 全力でまちの元気発信

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年7月31日(水) 20時59分
息の合ったオールさばきでゴールを目指した

 梅雨明けで本格的な夏が訪れ、石巻市の中心部が1年で最もにぎわう「第96回石巻川開き祭り」(石巻川開祭実行委員会主催)が31日に開幕し、にぎわいと熱気が東日本大震災からの復興が進む街を包みこんでいる。歩行者天国となった目抜き通りでは、北上川を開削した偉人である川村孫兵衛翁由来の大縄引きに市民が汗をほとばしらせ、旧北上川河口では孫兵衛船競漕の予選が行われた。最終日のあすは孫兵衛船競漕の決勝や小学校鼓笛隊パレード、約6千発の打ち上げ花火があり、盛り上がりは最高潮に達する。

 旧北上川を舞台とした伝統の水上行事、孫兵衛船競漕は予選から激しい順位争いが繰り広げられた。男女混合の一般に45チーム、女性限定のミニには16チームが参加。決勝進出に向け、息を合わせたオールさばきで水面を駆けた。

 コースは石巻大橋から下流の400メートル。堤防の復興工事で今年は住吉公園の対岸に本部を設けた。予選は一般が2、3チーム、ミニは2チームの一騎打ちとなり、各組1位があすの準々決勝に駒を進めた。

 一般で予選を突破した「アメン坊ズ19」は県東部地方振興事務所の林業担当者らで構成。主将の今野勝紀さん(51)は「予選通過は10年ぶり。一つでも多く勝ち進めるように力を合わせたい」と話していた。

 ミニで予選を通過した市社会福祉協議会の「社協REDWING」で、主将を務める小松沙織さん(37)は「皆の応援のおかげで予選を突破することができた。このまま優勝を目指したい」と意気込んでいた。

 あすは午前9時から準々決勝が始まり、決勝は午後2時ごろに予定されている。

最終更新:2019年7月31日(水) 20時59分

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