石巻日日新聞

うまいものマルシェ移転 魚町に「見る・食べる・買う」集結

あすまで記念イベント

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年7月6日(土) 14時55分
移転オープン日も多くの人が来店

 主に石巻地方の地場産品などを扱う「石巻うまいものマルシェ」が5日、石巻市立町の複合商業施設「石巻ASATTE」内から市水産総合振興センター=同市魚町=内に移転オープンした。センターには海鮮丼などを出す食堂があり、石巻魚市場に隣接。石巻の“見る・食べる・買う”の魅力が集い、観光振興につながりそうだ。

 同マルシェは水産加工業者を中心とし、食品関連の10事業者で構成する石巻うまいもの(株)(佐藤芳彦社長)が運営。平成28年のASATTEオープン時に開業した。同施設の核店舗であり、昨春には同社が「石巻金華茶漬け」を開発。約15万食を売り上げるなど積極的に石巻の食を発信してきた。

 その一方で同社も出品するいしのまき元気いちば=同市中央=とのすみ分けの難しさなど課題もあった。そこで、同センター1階で29年の開館から空いていたテナント区画に移転を決めた。

 石巻魚市場は見学者も多く、各地から漁船が入る。魚町全体としても仙台圏などから商用で盛んに来訪があり、以前から土産物の需要が高かった。

 マルシェはこれに応えての出店であり、商品は基本的にASATTE時代と同じ。地元を中心に農水産、食肉加工品や菓子など幅広くそろえる。移転初日は周辺事業所の職員らが買い物に訪れた。

 佐藤社長は「魚市場や食堂と相乗効果を生み、長期的に魚町の観光を育てたい」と話していた。移転記念イベントは7日まで実施している。税別2千円以上の購入でセンター内の斎太郎食堂の500円分食事券が枚数限定で贈られるほか、キッチンカーも出店、7日11時からは歌手の萌江さんによるライブも行われる。

最終更新:2019年7月6日(土) 14時55分

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