石巻日日新聞

第61回石日旗争奪少年野球大会 大谷地二俣が初優勝

令和初 26チームの頂点に 4―3 石巻小との接戦制す

広域 スポーツ 石巻日日新聞 2019年7月6日(土) 14時21分
優勝が決まり、喜び合う大谷地二俣の選手たち

 「第61回石日旗争奪少年野球大会」(石巻日日新聞社主催)は6日、石巻市民球場で決勝戦が行われ、大谷地二俣野球スポーツ少年団が、石巻小レッドベンチャーズとの接戦を4―3で制し、初優勝を飾った。出場26チームの頂点に立った大谷地二俣ナインは、ともに戦い抜いた仲間と喜びを分かち合っていた。

 決勝は準決勝までの5イニングより長い7イニングで、初優勝を狙う大谷地二俣と前年に続く2連覇を目指す石巻小の対戦となった。今年4月に東松島市であった「第21回ヤッくん杯争奪少年野球大会」の決勝戦で両チームが対戦した時は石巻小に軍配が上がっており、大谷地二俣にとっては雪辱戦。両チームの選手たちは試合前、ベンチ前で十分に気合いを入れ、頂点を決する大一番に臨んだ。

 大谷地二俣は初回、2死から3番遠藤が左翼超えのソロ本塁打を放ち、幸先よく1点を先制。同点とされた二回は先頭の五番山根が左前打で出塁すると、盗塁や犠打などで三塁まで進み、失策で本塁へ生還した。再び同点とされた四回も相手バッテリーのミスを見逃さず、勝ち越した。

 六回には先頭の3番遠藤が、この日2本目となる左翼越えのソロ本塁打。結果的にこれが決勝点となった。守りでは、狩野と遠藤のエース2枚看板が継投。伸びのある直球と制球力で石巻小打線に長打を許さなかった。

 一方の石巻小は追う展開となり、二回に7番長の右前適時打で同点。三回は2死満塁から押し出し四球で1点を加えたが、後が続かなかった。2―4で迎えた最終七回、1死三塁から9番岡崎の内野安打で1点を返したが反撃もここまで。最後は2番伊東が三振に打ち取られ、2連覇に届かなかった。

◆「Vの味最高」喜ぶナイン

 優勝が決まった瞬間、大谷地二俣ナインはマウンド上の遠藤投手に駆け寄り、笑顔で喜びを分かち合った。

 先発投手を務めた狩野塁主将(12)は「とにかく相手打線は切れ目なく強力なので、守備を徹底して臨んだ。春のリベンジが果たせて、優勝の味は最高です」と笑顔を見せた。

 敗れた石巻小の熱海羚央主将(11)は「制球の乱れで余計な点を与えてしまいチームに申し訳ない。後輩には良い選手がたくさんいるので来年に託したい」と話していた。

 大会は6月14日に同市民球場で開会式を実施。翌日からの試合は雨天で延期となり、22―23日に1回戦から準々決勝まで、25―26日に市民球場でナイターによる準決勝を行った。

最終更新:2019年7月6日(土) 14時21分

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