石巻市国保特定健診 自己負担なしで受診率向上
ポイント事業も対象拡大
石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年6月12日(水) 13時34分石巻市で、40―59歳の国民健康保険(国保)加入者を対象にした特定健診(メタボ健診)の受診率が低迷している。そこで市は10日に始まった本年度の特定健診から自己負担額1800円を無料にするほか、受診者に特典を与えるポイント事業の内容を改めた。受診は生活習慣病の早期発見や予防だけなく医療費削減も期待され、一人でも多くの受診を呼び掛けている。
平成29年度の市の国保特定健診受診率は39.6%。県内平均(47.7%)を下回り、県内市町村でワースト2位の値となっている。がん、心疾患、脳卒中の生活習慣病は日本人の死因の上位を占めるが、とくに宮城県はその前段階とされるメタボリック症候群の該当者・予備軍の割合が全国で3番目に大きい(28年度)。
県内でも石巻圏域は、国保と社会保険を合わせたメタボ該当者が男性は1番、女性は2番目に多い。市保険年金課は「若いうちから自分の体のことを知り、生活習慣病の重症化を予防してほしい」と受診を促す。
自己負担額を無料にした本年度の国保特定健診は10月4日まで。旧市内は市医師会実施医療機関での個別健診、総合支所などは地区ごとの集団健診が行われ、都合が合わない場合は同課(95―1111内線2333)に問い合わせる。対象者は約2万6千人。
健康ポイント事業は受診率の低い40―59歳を対象に平成29年度に始めた取り組み。本年度からは74歳まで対象を拡大し、受診者のうち抽選で千人に千円分のクオカードを進呈する内容とした。さらに初めて受診や各種がん検診を受けた人などの中から、30人に1万円相当の地場産品を贈る。
抽選は来年1月、景品発送は3月ごろを予定。国保加入者で職場の健診を受けた人なども、健診結果を提出すれば抽選対象になる。
市によると、特定健診を受けていない人の生活習慣病の月額治療費は、受けている人の約2.8倍。また、生活習慣病に関係した人工透析の患者が増え、国保医療費は年11億円にのぼる。市は特定健診の無料化などに予算を投じても、健康の維持が行政、市民双方の医療費負担を減らすと考えている。
新着記事
-
石巻市議会定例会は28日の本会議で、追加提案された本年度の補正予算案を審議した。新型コロナウイルスへの対応をただす関...(続きを読む)2020年3月2日(月) 11時05分
-
政府が26日に新型コロナウイルスの感染拡大防止へ今後2週間の催しについて中止・延期または規模縮小を要請したことを受け、...(続きを読む)2020年3月2日(月) 11時03分
-
石巻市は28日、新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・亀山紘市長)の第3回会議を市役所で開き、首相の要請に基づき市...(続きを読む)2020年2月29日(土) 10時58分
-
石巻市議会定例会は27日、本会議で新年度の一般会計など予算案を審議した。予算案に関連して空席となっている第2副市長の選...(続きを読む)2020年2月29日(土) 10時53分
-
石巻市立蛇田小学校は26日、溶接などを手掛ける同市大街道東の(株)宮富士工業(後藤春雄社長)で、ものづくり体験を行った...(続きを読む)2020年2月28日(金) 9時16分
-
地域の未来を考える紙面企画「次代への軌跡」では18日から5回、主に石巻市内の中学校に焦点を当てた「部活動の選択肢」をテ...(続きを読む)2020年2月27日(木) 13時03分
-
東松島市は25日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議(本部長・渥美巖市長)を開き、要請を受けた大崎市と涌谷町にマス...(続きを読む)2020年2月27日(木) 10時01分