石巻日日新聞

公共施設で備品窃盗急増 東松島市 赤井で多発

被害額200万円以上 警察に見回り強化要望

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年6月8日(土) 14時18分

 東松島市内の公共施設などで昨夏以降、コンプレッサーや発電機などの備品が盗まれる被害が起きている。特に今年4月から5月末までに赤井、矢本地区を中心に6カ所で盗難被害が相次ぎ、被害額は10件で200万円以上という。

 市によると、先月30日午後7時半ごろ、矢本海浜緑地パークゴルフ場敷地内で管理棟の外に設置していたシューズ洗浄用のエアーコンプレッサー1台が盗まれ、防犯カメラも死角から壊された。被害額は約160万円。同施設は4月26日に開園したばかりだった。

 また4月18日―5月26日には赤井小学校のリヤカー、同地区自主防災会の倉庫から発電機やランタン、改修中の赤井市民センターからは銅線や鉄、廃材が盗難。5月18―19日は矢本地区の自主防災組織の倉庫から発電機計3台が盗まれた。

 被害は土、日曜日や黄金週間などに集中しており、公共施設の休日を狙ったものとみられる。

 市によると破損や盗難にあった備品は計16点で、被害額は判明分の6点だけで約200万円。ゴルフ場の盗難は巧妙な手口からグループによる計画的な犯行とみられ、赤井や矢本地区の犯行は同一犯の可能性が高いとしている。

 盗難は昨年8月から増えはじめており、市内8カ所の自主防災組織の倉庫などからテレビや発電機など19点が盗まれ、判明した被害額は約75万円という。

 7日の定例会見で渥美巖市長は「震災復興に水を差す犯罪で、決して許されない。石巻署には被害届けを提出した。今後見回り強化も要請するほか、市としても盗難防止などの防犯対策を見直していきたい」と話していた。

最終更新:2019年6月8日(土) 14時18分

新着記事