石巻日日新聞

旧五輪聖火台を撤去 岩手にバトンタッチ

感謝を込めて大事に梱包

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年5月14日(火) 16時45分
丁寧に梱包されていく聖火台

 1964年の東京五輪で使用され、国立競技場の建て替え工事に伴い石巻市に一時貸与されていた聖火台(炬火台)は14日、市総合運動公園=南境=内の展示場所から撤去された。市内の運送会社倉庫で保管し、翌15日午前には次の展示場所となる岩手県営運動公園陸上競技場に運ばれる。

 聖火台は独立行政法人日本スポーツ振興センターから市が借り受け、震災復興を発信するシンボルとして平成27年5月から展示。3月末に期限を迎え、来年の東京五輪開幕まで岩手、福島両県などで展示した後、新国立競技場敷地内に移される。

 この日は、大型クレーンで聖火台が台座から地表に下ろされ、作業員11人が専用の梱包資材で包んでトラックの荷台に積み込んだ。聖火台誘致協議会の事務局である伊藤和男石巻体育協会会長は「展示期間は、長いようで短かった。多くの市民が勇気をもらった」と感謝。同誘致協は市に、同じ場所への聖火台のレプリカ設置を要望している。

最終更新:2019年5月14日(火) 16時45分

新着記事