石巻日日新聞

ベトナムから研修生 自然栽培の米作り学ぶ

無肥料、無農薬に感動

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年5月13日(月) 14時13分
亀山市長と懇談した研修生と関係者

 石巻市などで水稲栽培を学んでいるベトナム・タイビン省の研修生4人が8日、市役所を訪れ、亀山紘市長と懇談した。

 同省から市長室を訪問したのは、外務局のグェン・ドックタムさん(30)と農業農村局のレ・ティ・ニャイーさん(32)、民間会社のニャム・スン・トーンさん(36)、グェン・ヴァン・トーさん(36)。4月30日に観光ビザで来日し、5月29日までの1カ月間、石巻市蛇田の太田俊治さん方で無肥料・自然栽培の米づくりを学んでいる。

 民間の宮城県日越交流協会による研修生の受け入れ事業。懇談で同協会理事でもある太田さんは「石巻市とタイビンの人的な交流が活発になれば」と4人を紹介。亀山市長は「しっかりと学び、いい思い出を作って」と実りある滞在を期待した。

 タイ北部に位置するタイビンでは年2、3回、稲を収穫。温帯地域のため、病害虫への対策として農薬が欠かせないという。「自然栽培を見て学びたい。機械を使うのは同じだが、肥料や薬を使わないで栽培できるのは感動的だ」とグェン・ドックタムさん。ほかの3人も石巻の米や料理のおいしさ、市民の親切さに感謝していた。

最終更新:2019年5月13日(月) 14時13分

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