石巻日日新聞

石巻赤十字と石油組合 協定結び災害対応強化

命つなぐ燃料供給支援

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年3月14日(木) 22時36分
協定書を手にする石橋院長(右)と伊藤支部長

 石巻赤十字病院(石橋悟院長)と石油商業共同組合石巻支部(伊藤武彦支部長)は6日、災害時の燃料供給支援協定を結んだ。有事では同院の医療活動に必要な燃料を同支部が支援する内容であり、震災を踏まえて災害対応を強化した。

 同組合にはガソリンスタンドなどを運営する約40社が加盟。震災では各所で燃料不足に陥り、支援ニーズが把握できなかった反省点を踏まえ、行政や公的機関と同様の協定を結んできた。

 一方、同院も停電時の自家発電機は重油で動かしているほか、救護車両用の燃料も欠かせない。震災当時はこれらの確保に向けて多くの人手を割いたという。

 協定締結式は同院内であり、石橋院長と伊藤代表が署名。石橋院長は「燃料が絶えれば病院機能を保つのが難しい。協定で、有事の際には人手を医療業務の充実に充てられ、安心感にもつながる」と語っていた。

 伊藤支部長は「燃料はライフラインの最後のとりでであり、病院もまた命をつなぐ役割を持つ。連絡を密に体制を整えたい」と話していた。

最終更新:2019年3月14日(木) 22時36分

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