石巻日日新聞

スマートPJ アプリで歩く習慣づけ

きっかけ作りが第一関門

広域 政治・経済 石巻日日新聞 2月1日(金) 14時15分
会議の席でも小旗でウオーキングの習慣づけを呼び掛けた

 「いしのまき・スマート・プロジェクト」実行委員会(佐久間実香委員長・20委員)は1月22日、本年度2回の会議を県石巻合同庁舎で開いた。減塩、運動、受動喫煙防止の3項目を柱に、住民の生活習慣を見直す取り組みなどについて意見を交わした。

 宮城県のメタボリックシンドローム該当者や予備群は全国でも例年2、3位と多い。そのため県は「スマートみやぎ健民会議」を組織して健康づくり事業を展開しており、「いしのまき・スマート・プロジェクト」はその地域版。県内でも特にメタボ率の高い石巻地方で、住民への啓発や〝脱メタボ〟に向けた具体的な対策を行政、医療、事業所など官民で検討している。

 この日の会議では、健民会議が打ち出している①1日15分歩く②野菜摂取量増と食塩摂取量減③受動喫煙ゼロの実現―に沿って話し合った。

 このうちウオーキングでは、楽しく歩く環境を整えようと本年度、健民会議が独自のアプリを開発。一定の歩数を達成すると野菜などの商品割引ポイントを付与する〝お得化〟も図るが、委員からは「男性はポイントに関心が薄く、アプリを自分でダウンロードして使おうとしない」との指摘があった。そのため、きっかけ作りを検討課題としたほか、スマートフォンを持たずアプリを活用できない人への対応も考えていくことにした。

最終更新:2月1日(金) 14時15分
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次代への軌跡 「少子高齢化による石巻市の人口減少」
平成17年の合併時に17万人いた石巻市の人口は減り続け、今や14万人ほど。東日本大震災の被害の大きい地域の減少が目立つ。しかし、そうでない地域でも町内会など自治会活動の実働を担う人が高齢化し、継続に支障が出てきている。
※執筆担当記者へご意見、ご感想をお寄せください。
企画連載「次代への軌跡」は、地域の今を未来への軌跡の起点としてとらえ、各分野における課題と思われる事象について、記者一人一人が向き合い、読者の皆様と一緒に考えていくきっかけにしていくコーナーです。
働く人が減るということは、稼いだお金を使う人が減ること。つまり、経済が縮小するということだ。商店の経営環境は厳しくなる。企業のもうけが減れば市の税収も減り、行政サービスが低下するおそれもある。補助金が投入される住民バスや路線バスをはじめ、公共交通は現状のままでの維持が困難になってくる。
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人口減少しても活力あるまちを目指すべきだろう。人が減るということは、一人一人の活躍の場が広がるということ。個人の仕事や学業に専念するばかりでなく、多くの人がまちづくりや身近な地域の活動に参画していくことを提言したい。

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