石巻日日新聞

郷土の名広め発展に貢献 5個人・団体がいしのまき大賞

7日の賀詞交歓会で表彰

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 1月4日(金) 19時22分
初開催した「ココロの灯」(平成29年8月11日)

 各分野で石巻市の知名度を広め、郷土の発展に貢献した功績者をたたえる「第12回いしのまき大賞」(石巻商工会議所主催)は本年度、3個人2団体が選ばれた。7日午後5時から石巻グランドホテルである新年賀詞交歓会での表彰式を前に、各受賞者を紹介する。

石巻商工会議所 青年部

理由:日本商工会議所青年部平成29年度YEG大賞においてグランプリを受賞した栄誉をたたえて

 初の主催行事として平成29年8月11日に雲雀野地区で開催した追悼行事「ココロの灯(あか)り・石巻にふれる学びのツアー」が、日本商工会議所青年部の平成29年度YEG大賞で最高賞を獲得。迎え火の灯篭を並べ、熱気球の一種「スカイランタン」を夜空に浮かべて命の尊さと震災伝承を訴えた事業。学びのツアーも評価を得た。

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東松島市内であった郷土史講演会で戊辰戦争を語る阿部さん(昨年6月24日)
東松島市内であった郷土史講演会で戊辰戦争を語る阿部さん(昨年6月24日)

阿部和夫さん

石巻市芸術文化振興財団理事長

理由:石巻の歴史を探求し郷土のレガシーを後世に継承する活動をたたえて

 宮城歴史教育研究会の機関誌「宮城史学」で小論文「仙台藩の北越戦争出兵に関する一考察―桃生郡中津山村黒沢家の場合」を掲載。戊辰戦争から150年の昨年、タイムリーな論文として研究者の注目を集めた。郷土史家として各種講演会でも活躍。今後も埋もれがちな地域の歴史を継承していくつもりだ。80歳、元石巻市教育長。


石巻市内での祝勝会に臨んだ 高橋さん(左、昨年10月13日)
石巻市内での祝勝会に臨んだ 高橋さん(左、昨年10月13日)

高橋千春さん

東北福祉大学4年生

理由:日本空手協会 内閣総理大臣杯一般女子組手の部優勝の栄誉をたたえて

 6月に都内であった日本空手協会内閣総理大臣杯の一般女子組手の部で優勝。総本部指導員を含む都道府県代表が競う大会で、県内選手としては初の快挙となった。昨年10月に石巻市内であった祝勝会で「一戦一戦を大事にした結果」と周囲の支えに感謝した。網地島出身で、角田高校3年時にインターハイにも出場している。

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念願の文科大臣賞の賞状を手にした玉上君(平成29年12月21日)
念願の文科大臣賞の賞状を手にした玉上君(平成29年12月21日)

玉上優月君

稲井中学校1年

理由:第42回ゆうちょアイデア貯金箱コンクール文部科学大臣賞の受賞をたたえて

 稲井小学校6年生だった昨年度、小学生対象の第42回ゆうちょアイデア貯金箱コンクールで、最高賞の文部科学大臣賞を受賞。全国77万84人のうち、同賞は各学年1人だけの栄誉となる。1年から応募して念願の入賞。夏休みに1カ月をかけて製作し、出品した「ヤリイカの貯金箱」は、足をくねらすイカが硬貨をつかむデザイン。

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関係者から受章記念の盾を受け取った瀧田雅樹校長(右、昨年3月27日)
関係者から受章記念の盾を受け取った瀧田雅樹校長(右、昨年3月27日)

宮城水産高校

理由:半世紀にわたり継続して献血活動に協力し日本赤十字社表彰 金色有功章を受章した栄誉をたたえて

 少子化などにより若年層の献血協力者が減少する中、献血活動に継続的に協力したとして、日本赤十字社から「金色有功章」を受章。献血団体の授章区分では、5段階のうち上位2段階目の栄誉。献血車を年に1度受け入れるなど、昭和41年からの取り組みが認められた。昨年3月末までの延べ献血者数は、3726人にのぼる。

最終更新:1月4日(金) 19時22分
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次代への軌跡 「少子高齢化による石巻市の人口減少」
平成17年の合併時に17万人いた石巻市の人口は減り続け、今や14万人ほど。東日本大震災の被害の大きい地域の減少が目立つ。しかし、そうでない地域でも町内会など自治会活動の実働を担う人が高齢化し、継続に支障が出てきている。
※執筆担当記者へご意見、ご感想をお寄せください。
企画連載「次代への軌跡」は、地域の今を未来への軌跡の起点としてとらえ、各分野における課題と思われる事象について、記者一人一人が向き合い、読者の皆様と一緒に考えていくきっかけにしていくコーナーです。
働く人が減るということは、稼いだお金を使う人が減ること。つまり、経済が縮小するということだ。商店の経営環境は厳しくなる。企業のもうけが減れば市の税収も減り、行政サービスが低下するおそれもある。補助金が投入される住民バスや路線バスをはじめ、公共交通は現状のままでの維持が困難になってくる。
施策の実績や進ちょくは毎年度に推進会議などが点検、評価。これはあくまで個別の施策の話であって総合戦略が100%達成できたとしても、人口減少が抑制できる保証はどこにもない。市の担当課は「どんな施策が将来につながるのか、とにかくやってみないと分からない」と話す。
そこで重要になるのが、観光客などの交流人口の拡大。そこに住まなくても他から行き来する人が増えれば街は活性化する。昨今注目されるのは、地域や地域の人々と多様に関わる「関係人口」。震災の支援をきっかけにした交流が広がった石巻市は、受け入れを増やす下地がある。
人口減少しても活力あるまちを目指すべきだろう。人が減るということは、一人一人の活躍の場が広がるということ。個人の仕事や学業に専念するばかりでなく、多くの人がまちづくりや身近な地域の活動に参画していくことを提言したい。

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