石巻日日新聞

石巻日日新聞ツアー 女川の「いま」を体感

陸路と航路で産業学ぶ

女川町 政治・経済 石巻日日新聞 2018年11月5日(月) 16時41分
ウミネコのエサやりを楽しむ親子

 女川町内を巡る日帰りツアー「親子で学ぼう!女川のいま」(石巻日日新聞社主催)が4日に開かれた。昨年に続く2回目の開催であり、石巻市と東松島市の幼稚園児から小学5年生までの子どもたちと保護者ら計26人が参加。抜けるような青空の下、大型バスと遊覧船で町内や湾内を回り、女川の幅広い魅力を体感した。

 東日本大震災で甚大な被害を受けた女川町の復興を知ってもらおうと実施。一行は石巻駅前から貸し切りバスでツアーに出発した。

 最初に見学したのは町の基幹産業である水産の拠点、女川魚市場。この日は休市で水揚げや取引はなかったが、参加者は主要取扱魚種の説明を受けながら活気に満ちた市場を想像していた。

 女川港から塚浜まで約40分のクルージングは特に好評。船の周りりを飛ぶウミネコにエサをあげることもでき、子どもたちの歓声が響いていた。またカキやホヤ、ギンザケなどの養殖場も間近で見ることができた。

 女川原子力PRセンターと発電所構内では、エネルギーの大切さや女川原発2号機で強化が進む安全対策設備などを学んだ。最後は女川駅前の商店街を散策し、それぞれに買い物を楽しんだ。

 東松島市赤井の牧瀬路代さん(38)は「女川町をゆっくりと回ることができたのは震災後初めて。町の復興を感じることができ、また来てみたい」と話していた。長男悠生君(9)、長女芽恋ちゃん(6)は「ウミネコにエサをあげるのが楽しかった」と笑顔を見せていた。

最終更新:2018年11月5日(月) 16時41分

新着記事