石巻日日新聞

今年も泳ぐ青いこいのぼり こどもの日まで大曲浜

大空に600匹、悠然と

東松島市 社会 石巻日日新聞 4月18日(水) 20時54分
7年目の掲揚となる青いこいのぼり

 端午の節句(5月5日)を前に、東日本大震災で亡くなった子どもたちの追悼と、未来を担う子どもたちの成長を願う約600匹の青いこいのぼりが、東松島市大曲浜地区に掲揚されている。

 掲揚された場所は、南北上運河にかかる下浜橋の近くの萬寶院仮本堂前。高さ7メートルほどの支柱から放射状に張ったロープに取り付けられており、被災後の土色が広がる周辺にあって、風を受けてたなびく青いこいの群れがひと際鮮やかに見える。

 地元の出身で、津波で家族を亡くした東松島市職員の伊藤健人さん(24)が、高校生だった震災の年に仲間を集めて始めたプロジェクト。亡くなった弟の律(りつ)君=当時5歳=が好きだった青いこいのぼりががれきの中から見つかり、自宅前に掲揚したのが最初だ。

 以来、復興事業で場所を変えつつ、この時期に掲揚。こいのぼりは全国から寄せられたもので、既製品だけでなく手作りや寄せ書き入りのものもある。今年は今月15日に住民や市外からのボランティアなど約30人が集まり、1時間半かけて飾り付けた。

 5月5日まで掲揚する。寄付された青いこいのぼりは約1700匹あり、大曲浜の集団移転先であるあおい地区の軒先にも飾られている。

 伊藤さんは「この季節がやってくるたび、また、頑張っていこうという気になる。弟が生きた年より長い時間が経ったが、いろんな人の気持ちが集まって続けてられている」と感謝した。

最終更新:4月18日(水) 20時54分

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