石巻日日新聞

防災体験型の宿泊施設7月開設 25日に内覧会

野蒜小旧校舎を改修 KIBOTCHA

東松島市 政治・経済 石巻日日新聞 4月16日(月) 14時47分
校舎を活用したキボッチャの外観

 東日本大震災の津波で被災した旧野蒜小学校の校舎を使った防災体験型の教育宿泊施設こども未来創造校「KIBOTCHA(キボッチャ)」が7月に開設する。これに向け、運営する貴凛庁(株)(江口紀代子社長)は今月25日に内覧会を催す。校舎を貸し出す渥美巖市長は「市内では震災後、宿泊施設が不足している。多くの子どもたちが利用し、防災を考える場になってほしい」と期待を込めていた。

 野蒜小は津波で1階が浸水し、校舎が利用できなくなった。地元からは災害時の避難先と地域活性化の両面から保存活用の要望が出され、公募型プロポーザルを経て選出された同社が校舎を借り受けて昨年6月から改修工事に入った。

 施設名は「希望」「防災」の頭文字と、未来を意味する「フューチャー」の一部を用いた造語。同社は先月に本社機能を東京都台東区からキボッチャ内に移した。旧校舎は鉄筋コンクリート3階建て。面積は約2450平方メートル、外観はほぼ完成し、現在は内装工事が進む。

 1階は地元産のカキなどを提供するレストラン、物産店、大浴場を配置。2階は防災資料館、体感で学ぶ室内パーク、シアター室などを完備する。3階は約70床の宿泊フロアとなる。非常時は300人規模の一時避難所の機能も担う。

 敷地面積は9310平方メートル。屋外にキャンプやバーベキューができる広場も設け、多目的な活用を促す。

 内覧会は25日の午後1時半―5時を見込んでおり、誰でも見学することができる。渥美市長は「全国の子どもたちに使ってもらうほかにも大学、高校の視察研修の場にしたい」と話していた。

最終更新:4月16日(月) 14時47分

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