石巻日日新聞

JAいしのまきが合併協脱退 県北部地域

条件や運営体制に課題 メリットを発揮できず

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 1月19日(金) 14時57分

 県北部地域の8農業協同組合による合併推進協議会からJAいしのまきが脱退したことが分かった。昨年12月20日に決定した合併基本事項の骨子について各支部長、総代らから反対意見が多く、合併のメリットを発揮できないと判断したため。15日に開かれた合併協の常任委員会で意向を伝えた。

 農協合併は、平成27年にJA宮城県大会で決議された県内の農協を3つに再編する構想に基づくもの。昨年7月31日に発足した県北部地域合併協には、いしのまきをはじめ栗っこ(栗原市)、南三陸(南三陸)、あさひな(大和町)、古川(大崎市)、加美よつば(色麻町)、いわでやま(大崎市)、みどりの(美里町)が参画していた。

 12月20日の合併協第2回委員会では、販売事業の強化や生産コストの低減、営農指導体制の確立・機能強化を目指し31年4月に新たなJAを誕生させるための基本事項骨子が示された。

 これを受けてJAいしのまきは今月9、10日に各地域の支部長、総代への説明会を開いた。その際に合併への反対意見が強く出たことから、11日の臨時理事会で今後の対応を協議。「合併の条件や新JAの組織、および事業運営体制では組合員にメリットを発揮できない」として離脱へ舵を切った。

 本社の取材に対してJAいしのまきは「合併への協議が進行中であり詳しくは話せない」と合併協離脱の理由は明らかにしていない。今後については「自己改革を着実に進め、誠実で公正な事業運営に取り組んでいく」とコメントした。

 JAいしのまきを加えた8団体による合併が実現すれば、正組合員数は約6万5千人、米穀販売高は全国トップの316億円となる見込みだった。

 合併協事務局は「報告を受けて他の農協が対応などを協議している。脱退後も米穀販売高が全国トップの規模であることは変わらないが、スケールメリットが縮小するのは事実」と話していた。

最終更新:1月19日(金) 14時57分

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